【　２　階　】

福岡市の南東に隣接して福岡市の発展に伴いベットタウンとして都市化が進んで、人口密度は福岡県でも最も高く人口は10万人を超えています。

歴史は弥生時代には奴国の中心がこの春日市にあったといわれ、奴国や古墳時代の遺跡も発掘されています。春日市の名前は市内にある春日神社に由来し、奈良時代、藤原氏の手により奈良の春日大明神を迎え入れ創設されたといわれています。

その春日市に、新たなクリニックが完成しました。床面積2073.27㎠の鉄筋コンクリート造りの2階建てと、床面積124.54㎠の木造2階建てのケアプランセンター棟です。

外観はシンプルなボックスタイプとし東と北側には大きなカーテンウォールを設け外壁の色は白を基調としています。玄関の東側壁にはクリニックのシンボルとなっている射手座をモチーフとしたデザインを取り入れました。ケアプランセンター棟も本体のイメージを損なわないように同じボックスタイプとし同色としてます。又、道路より約２m高い敷地を活かして建物をよりダイナミックに見せました。

内部は風除室、待合ロビー、中待合、2階へ誘う階段はまるでホテルのロビーを思わせる仕様としています。特に待合ロビーは来院された患者様に心地よくゆったりとお待ち頂けるように吹き抜けの天井として柱、梁を白の大理石張り、北側の壁面には自然石を採用しその前には滝をイメージしたウォーターパネルを、南壁面には木をイメージしたパネルを設置しています。お客様用トイレはトイレ入口迄のアプローチを大事にし、パウダースペースを兼ねた広々とした高級感のある空間としています。リハビリゾーンは天井を高くして解放感を出しました。東、北より降り注ぐ光の中で森林のイメージを意識して柱を木に見立て西壁面には奥入瀬渓流の滝、南壁面には自然石の仕上げとしました。レントゲンの中待合ロビーは天井にアールの間接照明を、壁は色のトーンを落として落ち着きのある雰囲気にしました。2階は管理者ゾーンで総務管理室、医局、応接室、理事長室、スタッフルーム、会議室と各部屋其々、機能を充分に備えています。

春日市のこの地で 医療法人薫陽会「くろつち福岡春日リハビリテーションクリニック」が益々のご発展をされます事を祈願しています。

最後に今回の完成に当たりくろつち整形外科、山下理事長はじめとするスタッフの皆さん他関係者各位沢山の方々の御協力を心から感謝申し上げますと共に施工を担当されました森田建設の益々のご発展をお祈り致します。

 【建築データ】　ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝｸﾘﾆｯｸ～鉄筋コンクリート造２Ｆ／２，０７３.２７㎡／２０１６年７月竣工 　　　

　　　　　　　 　ｹ ｱ ﾌﾟ ﾗ ﾝ ｾ ﾝ ﾀ ｰ ～木造２Ｆ／１２４．５４㎡／２０１６年７月竣工